北海道で狙うアイナメ(アブラコ)|シーズナルパターンと釣り方

アイナメ

アイナメとは?

アイナメは、北海道では「アブラコ」と呼ばれるロックフィッシュの代表格です。
岩礁帯に居着く魚として知られていますが、砂地を回遊する個体もいます。最大で70cmオーバーが釣り上げられたという記録もありますが、真偽は定かではありません。しかし実際に60cmクラスまでは釣りSNSや動画サイトでも確認できます。

アイナメが生息するに適している「アイナメの適水温」は8℃~15℃だと言われていますが、私の調査と経験から、8℃から18℃くらいまでは活発に動いています。

これは推測ですが、もしかしたら温暖化で、アイナメも暑さに強い個体が生まれたのかもしれません。

北海道の釣り人にとってはお馴染みのターゲットですが、習性やシーズンを理解するとさらに効率的に狙える魚です。

ロックフィッシュの釣り、釣行記録の記事はこちら → 【ロックフィッシュのススメ Part1】 | 妻の笑顔が大漁でした

【ロックフィッシュのススメ Part2】 | 妻の笑顔が大漁でした

とある日の釣行記録(夏のロックフィッシュ&青物調査) | 妻の笑顔が大漁でした


季節ごとの習性と釣期

春(ハイシーズンの幕開け)

春は高活性な個体が多く、ハードルアーにも積極的にアタックしてきます。餌釣りなら魚の切り身やイカなど、カロリーの高い餌がおすすめ。比較的「攻めの釣り」で楽しめるシーズンです。

あまり深く考えずに、気楽に楽しめる時期なので初心者に最もオススメのシーズンです。

夏(夏枯れと回遊狙い)

海水温が高くなると一度「夏枯れ」と呼ばれる時期に突入します。そんな時は水温の低い潮通しの良い場所が狙い目。

  • ルアー:グラスミノー、メタルバイブレーション
  • 餌:イワシやサバの泳がせ釣り

早朝の上げ潮も好機で、冷えた海水が入るタイミングで活性が上がります。

秋(産卵期と金アブ)

秋は産卵期を迎え、雄が卵を守るようになります。この時期、黄金色に変化する個体は「金アブ」と呼ばれ、非常に美しい姿を見せてくれます。
ただし繁殖期のため、ダメージが大きい場合以外はリリースを推奨したい時期です。

釣り針のカエシをつぶすバーブレスフックも魚にダメージを与えにくい工夫です。

その分キャッチ率も低くなりますが、大丈夫です。あなたが心づかいをした分、後で必ず釣れてくれます。

冬(低活性の大物狙い)

冬は低活性で口を使いにくいですが、その分大型の個体が期待できます。

  • ルアー:イソメやゴカイを模したワーム
  • 餌:生のイソメ一択

岩礁帯の隙間を丁寧に探ることで、思わぬ大物に出会える可能性があります。

冬はプランクトンが少なく水の透明度が高いため、よほど深くない限り海底までしっかり見えることが多いです。

ケーソンと堤防の隙間など、あまり他の人が狙わないだろうという場所や、海藻が生い茂っていたり崩れた岩が重なっていたり、変化がある場所を狙うとキャッチ率が上がります。


アイナメの性格と釣り方のコツ

アイナメは神経質でありながら攻撃的な一面も持っています。

  • ハイシーズン:ハードルアーに果敢にアタック。逃しても再度喰いつくことも。
  • オフシーズン:一度逃すと二度と口を使わないケースも多い。

非常に賢い魚ですが、生態について勉強し、それに基づいてアプローチすると釣果としてしっかり返ってくる印象も強いです。達成感があるのは、趣味でも嬉しいものですよね。


餌とルアーの考え方

魚の食性を「人間の食事」に例えるとわかりやすいです。

  • 甲殻類・魚系 → メインディッシュ
  • 多毛類(イソメ・ゴカイ) → 副菜やスナック

活発に動いた後はお腹が空いてガッツリ食べたいので、カロリーが高いメインディッシュの魚や甲殻類系。
あまり体を動かさない時はスナック感覚軽く食べられる物を、ということでカロリーの低い多毛類系が有効。

この考え方を持つだけで、攻め方のバリエーションが広がり、釣果にも直結します。


まとめ

アイナメ(アブラコ)は、北海道の釣り人にとって欠かせないターゲットです。
季節ごとの習性を知り、状況に合わせた餌やルアーを選ぶことで、釣りの幅が広がります。

魚の気持ちになって考える」ことが、釣果アップの一番の近道かもしれません。

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