道南の漁師が語る巨大アイナメの生態と秘密
「アイナメの最大サイズは70cmオーバーとされるが、定かではない。」
――北海道の釣り人なら皆、アイナメ(アブラコ)の最大サイズを調べたことがあるのではないでしょうか?最大サイズは70cmとされているが真偽は定かではない。
私もブログではそのように紹介してきました。
しかし先日、X(旧Twitter)で知り合った
道南で漁師をされている「自作毛バリ🎣川釣り好きの熊🐻道南の真昆布漁師」さんから、
驚きの情報をいただきました。
「かなり昔ですが、70cmオーバーのアイナメを釣ったことがあります」
当時はカメラ付き携帯も普及しておらず、写真こそ残っていないものの、漁師としての経験、
そして今までに多くの大型個体を釣り上げてきた実績…。
この言葉には強烈な説得力があります。
※本記事の写真および情報は、すべて@自作毛バリ🎣川釣り好きの熊🐻道南の真昆布漁師さんの許可を得て掲載しています。(無断転載禁止)
巨大アイナメはどこにいるのか?
自作毛バリさんによると、その巨大個体は
道南の水深25〜30mの海上に存在する昆布養殖施設の周辺でヒットしたとのこと。
なぜそこが大型の宝庫なのか?
理由は3つ。
① 網が刺せない「安全地帯」
海上にある昆布養殖施設の海域では、
漁師さんは網を入れられません。
=アイナメにとって外敵の少ない、安全な場所。

② 餌が豊富すぎる
――晩秋〜初冬。
昆布養殖施設に張り付いた貝を叩き落す掃除が行われます。
その際に👇
- ムール貝(通称シュリケ)
- その中のイソメ・岩虫

このようにたくさんくっついている!
が大量に剥がされ、エサ祭り状態!

こんなにすっきりとれるんですね。あの大量の貝が栄養源なら…
巨大化しない理由がありません。
③ 産卵と子育ての安全地帯
施設下はアイナメの産卵場にも最適。
生息数も増え、安全地帯で、餌も豊富。
高栄養を獲得した個体が更に育つというわけです。
自作毛バリ🎣川釣り好きの熊🐻道南の真昆布漁師さんのX(旧Twitter)にポストされた釣果写真。
一目みてわかるほど大型のアイナメ達です!

実際に釣り上げた巨大個体の特徴
「引きが強いというより、とにかく重い。
大きなタコでも掛かったかと思うほど。
頭が異様に大きく、ヒレも傷んでいました」
――これはもう、レコードクラス。
寿命を迎える直前まで、荒海を生き抜いた証です。
⚠️注意喚起:漁師さんの仕事を邪魔しないこと
ここまで読んで「じゃあ昆布や貝がついているロープ、生け簀なんかがポイントだな!」
と思った方。
ちょっと待ってください。
昆布養殖施設、係留ロープは
漁師さんの道具、職場であり、生活そのものです。
- ロープへ引っ掛ける
- 網や施設の破損
- 船の操業を妨げる行為
これは絶対にやってはいけません。
真の釣り人なら――
📏少し離れたポイントから
🎣自分の釣りテクニックで
🔥自ら大物を寄せてみせろ!
正攻法で釣り上げた一本は、それはそれは価値のある一本になります。
まとめ:巨大アイナメは現実に存在する
- 生息する環境が整えば
- 豊富な栄養源があれば
- 安全な産卵・子育て場所があれば
70cmオーバーは夢ではない。
いや、
すでに現実となっています。
次にそれを釣り上げるのは
あなたかもしれません。
Special Thanks
貴重な情報と写真をご提供いただいた
漁師 兼 釣りブロガー
自作毛バリ🎣川釣り好きの熊🐻道南の真昆布漁師 さん
本当にありがとうございました!
自作毛バリ🎣川釣り好きの熊🐻道南の真昆布漁師さんのブログ、X(旧Twitter)アカウントはこちら↓
👉X(旧Twitter)https://x.com/zisakukebari59?t=hqqjPjyutZo_c44tDAqDdA&s=09
※関連リンク
✅ アイナメのシーズナルパターン解説はこちら
👉北海道で狙うアイナメ(アブラコ)|シーズナルパターンと釣り方 | 妻の笑顔が大漁でした


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